
デジタル顕微鏡は、試料の質感、形状、輪郭、構造を観察するための高解像度の画像を撮影できる実験ツールです。最新のデジタル顕微鏡は、CCDまたはCMOSセンサーを搭載したカメラを使用して試料に焦点を合わせ、得られた画像を液晶モニター等のデジタル画面に表示します。
イメージングセンサーは、熱ノイズを低減してより高い解像度の画像を得るために周囲温度よりも低い温度へと冷却するアクティブ冷却が求められます。顕微鏡の種類によっては、長時間露光を可能にするためにカメラを18℃以下の温度で安定的に保つ必要があります。周囲温度よりも大幅に低い温度まで冷却できるペルチェ式の循環チラーは、ヒートシンクやファン、あるいは環境温度を利用した液体冷却システム等の受動的な冷却ソリューションよりも優れた選択肢です。ペルチェ式循環チラーは、イメージングセンサーのための高精度の温度制御を実現するだけでなく、検出器やFPGA等、他の敏感なコンポーネントの冷却にも使用できます。
製品
NRC400は、最大400Wの高いヒートポンプ能力と±0.05℃の温度安定性を備え、デジタル顕微鏡の画像解像度を最大限に高めます。可動部品を持たない信頼性の高い固体構造であるペルチェモジュールを使用しているので、画像解析装置のメンテナンスと総所有コストを削減します。
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